結露

結露が発生する原因を十分把握していても、思いもよらない場所で水溜まりを発見することがあります。特に冷蔵庫、冷凍庫周辺などの低温区域では、些細なことがトラブルの要因となります。
対策のポイントは断熱と乾燥ですが、結露が見つかってからの処置の仕方は限られ、コストも相当かかります。したがって新築やリニューアルにかかわらず、冷凍冷蔵庫設備は、計画段階から結露対策に注意を払わなければなりません。

結露による弊害

  1. カビやダニを発生させる原因のひとつとなり、人体に悪影響を与える
  2. 内部結露により、外壁下地材や土台を腐らせ、さらにシロアリ被害に発展して住宅の寿命を縮める
  3. 冷凍冷蔵庫で発生した結露水が凍結し、しだいに大きくなって、構造体を破損することがある(凍上現象)
  4. 断熱材に水分が浸透すると、断熱性能が低下する

結露防止対策

結露防止の基本は、温度差と湿度のバランスをコントロールすることです。

  1. 温度差を付けない
  2. 適度な湿度を保つ(40%〜50%程度)
  3. 換気により湿気を排出する
  4. 室内の露点温度を下げる


天井内の結露防止対策

  1. 防熱性能を増強する
  2. 換気を行う(ただし梅雨時期の多湿空気は導入しない)
  3. 天井内を断熱ボードやウレタンで完全に密閉する
  4. 除湿器を設置する
  5. 壁の内側に水抜きを設ける

室内の結露防止対策

  1. 防熱切れを作らない
  2. 前室あるいはノレン、エアカーテンを設置し、外気の侵入を防ぐ
  3. 除湿器を設置する
  4. 空気を滞留させない
写真:結露による凍結 写真:ソックダクト


除湿効果 低コスト 問題点
断熱増強 局所的には有効だが、全般的になるとコスト高となる
機械換気 気流がうまくとれない場合、梅雨時期には結露の拡大にもなりかねない
密閉化 建築材料によっては難しい場合あり
密閉化+除湿器 × ランニングコストがかかる
エアカーテン・
ノレン
結露防止効果は低い
室内側のみ


対策例(1)冷凍庫と冷蔵庫ににはさまれた天井裏が結露する

天井裏をウレタン発泡で密閉して外気の侵入を防ぎ、さらに除湿器を設置した。

図:対策例(1)
  • 密閉化で、結露が発生しても大きく成長することがない
  • 除湿器により低湿度となる


対策例(2)床パネル付冷蔵庫の隙間に結露する

空気を循環させた。

図:対策例(2)



対策例(3)天井内換気をしている天井裏に結露する

天井裏をウレタン発泡にて密閉し、除湿器を設置した。
また、多湿時期の換気は結露を増加させるため、換気運転を停止する。



図:対策例(3)

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